「想いを言葉に。心を閉ざした少女たちの青春群像劇」
超平和バスターズ最新作の前に予習。
感度の名作「あの花」の監督・長井龍雪、脚本家・岡田麿里のタッグ。
THE青春映画という感じの爽やかないい作品でした。
いきなり父親がラブホテルから奥さん以外の女性と出てくるというエグめな内容からスタートして、そこから親が離婚したりトラウマになりおしゃべりだった主人公の成瀬順は無口になってしまうという。そして高校生になり、地域交流会という学芸会的なイベントに任命され彼女以外の3人と関わりが彼女の心を開いていくというストーリー。
テーマは想いや本音を言葉にして伝えるという感じで、そんな本音だったりなかなか言えない想いというのを主人公以外のそれぞれの立場で見せていく。
出し物としてミュージカルを作っていくという軸がありながら4人がそれぞれ他人や自分と向き合っていく構成でとても観やすかったです。
無口な成瀬の挙動が可愛いらしくこの辺りはアニメならではの魅力かなと思います。また叩かれがちなタレント声優などはあまり起用してないので安定感のある吹替って感じはたしかにあります。
誰しも共感できる本音を打ち明ける事の難しさをテーマに、青春時代の友情や恋愛など詰め込まれており、前向きになれる作品です!