ぶちょおファンク

はなちゃんのみそ汁のぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

はなちゃんのみそ汁(2015年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤★2 中盤★2 終盤★1

内容も知らず軽妙な始まりやったんで
ハートウォーミング系かと思っていたら重い出来事が起こり、
まあ、まあね、こういうテーマを重くなりすぎずに描く手法への取り組みは大変に評価できますよ。
ただその物語の紡ぎ方にセンスがなく下手であざといので
イマイチ話しの展開にノれなかった。

実話ベースらしく、“ドキュメンタリー”なら面白さなんて求めないけど、
“フィクション”として“エンタメ”の“映画”として自分は本作をいい作品だとは思えなかった。

色々腹の立つ点はあるけど一番自分の怒りスイッチがオンになったのが、
中盤、主治医から自宅に「定期検診に来てくださいね」っとのFAXが届いたのに千恵は「なんかの勧誘」っとごまかしたので観ててオレはハテナ?やって、
これの意味が後半でのコンサートシーンにて判明するんやけど、
主治医と旦那の会話で
「医者の私がもっと強く検診を促していれば…」
「いえいえ夫の自分の責任です…」だってよ!!!!!
定期検診を受けてもなお“再発”ならやるせなさもあるけど、
もうこの台詞聞いてアホくさくなりましたね、それが事実か脚色かは知らんけどね。

追記〜少し描写はありましたが、
どうも“健康食による民間療法”にドハマりすぎた故に定期検診も受けず…って実際の流れらしい…。

んでそのあとのコンサート、
さすがにヅカで歌うことをちゃんと学んだ紺野まひるさんや遼河はるひさんの歌はうまかったけど、
広末の歌声で爆笑したよ…声楽やなくアイドルのコンサートか…。
このシーンこそごまかすように演出せぇよ…。

料理と同じでどれだけひとつひとつは美味しく良い素材を使おうと、
作り手にセンスと技術がなければ
“この程度の味の料理が出来上がる”
見本のような作品。

はっきりと言う、
たとえクソニンゲンや外道や冷酷非道と呼ばれようと、
自分の感覚ではこのみそ汁はクソ不味かった。

※基本的に“事実”に関する批判ではなく、
“作り手”へのモノづくりとしての怒りですので悪しからず!


2018年55本目