ゆっぴ

エル・トポのゆっぴのレビュー・感想・評価

エル・トポ(1969年製作の映画)
3.8
一言で言えば、強烈でした。
過激な表現をしているので批難されるのは仕方がないと思うけれど、普通におもしろかったし一部で評価されているのも頷ける。というのも、今作を通して自分の中の価値観が少し変わったから。
今まで道徳心とか絶対に必要だと思っていたけれど、芸術とかに関してはこういう表現を徹底的に用いることはありなのかもしれないな、と今まであまり思わなかったことを思うようになりました。
無くても成立するけれど、ある事によって生まれるものもある。今作は後者だと感じた。
こういった背徳的な面もありながら、この作品で感じたのは宗教性だったり神という存在や哲学性。
残虐なシーンと美的なものは、一見かけ離れているようで実は近いし、むしろ表裏一体のような関係性なんだろう。
芸術映画と自ら語る監督ならではの、芸術に対する意識と捉え方を感じる作品でした。

実際にフリークスを起用しているのも差別的なのかと思ったけど、ある意味一キャストとしてだから差別的ではないし。こういう壁を持ち出す方が差別的。
いろいろと壁を感じない作品でした。

DVDの特典の監督インタビューにて、

暴力抜きに神秘は撮れない
恐怖と美が一体となるのだ

と仰っていたので、この作品について私は1%位は理解したと思いたい。と自己完結。
逆に、この作品を完全に理解することは出来ないだろうと思う。

最初に出てきた伝説の四銃士がめっちゃかっこいいな〜〜
全体を通してみんな狂ったように笑ってるし、その分あまりセリフとか無い。
だからこそこの四銃士のセリフが印象に残った。