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エル・トポのnonkasvasのレビュー・感想・評価

エル・トポ(1970年製作の映画)
2.8
上映当時、非道徳、暴力、官能、禁忌を犯すこと自体になにか崇高な、力強い意志が感じられたのだろうか。それ自体に美を感じているような。スプラッター系のB級映画のような。
自己探求の到達点は、モグラが太陽を求め地上に出て視力を失うことと同じように、破滅へ進み死へ続く道だとこの映画は語ってるのか。

禁忌やタブーのある映画に慣れた人が多く、年老いて勃起もままならないホドロフスキーは今、ちんこという羅針盤なくして何を撮るのか。比較的最近撮られた「リアリティのダンス」や「エンドレス・ポエトリー」を観れば少しはこの映画のこと、ホドロフスキーのことを理解できるような気がする。
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