風の旅人

エル・トポの風の旅人のレビュー・感想・評価

エル・トポ(1970年製作の映画)
3.5
「モグラは穴を掘って太陽を探している。
時に地上へたどり着くが、太陽を見たとたん目は光を失う」

女のために息子を捨て、勝つためなら手段を選ばないエル・トポ(アレハンドロ・ホドロフスキー)の非道で鬼畜な様子を描いた前編と、洞窟の人々に神として崇められ改心するに至った後編。
個人的には前編のエロティックなイメージが好みで、後編の宗教的な展開に肩透かしを食らった。
この映画の中の男は総じて女に頭が上がらない。
エル・トポが愛人を女に寝取られ捨てられる因果応報の展開が個人的なハイライト。
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