大槻駿介

ピエロがお前を嘲笑うの大槻駿介のレビュー・感想・評価

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)
3.9
デビッド・フィンチャーが作りそうな世界観。オープニングのスタイリッシュな映像や社会から疎外された人間、揺らぐアイデンティティ、何より強烈なラストがフィンチャーっぽい。
でも"フィンチャーっぽい"で終わるのではなく、アングラのネットでのデータ交換を電車内での小包の受け渡しとして視覚化したオリジナルな着眼点が秀逸。

特筆すべきがラストで、この監督はしっかりと"落とし方"を分かっているなと思った。観客が本当に驚くのはそっちじゃなくて、"こっち"だろと、どんでん返しの模範解答を提示してくれる。騙されたい人間のツボを的確についてくる見事なマインドファック・ムービー。