これは見事に嘲笑われました！
一人のハッカーによって滔々と語られる秘密。
５W１Hを余さず、丁寧に、さりげなく。しかし、ぶっちゃけてしまえば陰キャによる自分語りのようなものです。
こういう回想を追っていくストーリーは映画では珍しくは無いです。
ストーリーの要点を掻い摘んでいるため、話は解りやすく、飽きませんでした。
そして物語も中ほどまで来たところで、なんとなく、そうなんとなくですが、「似たような作品観たことあるな……？」と私の灰色の脳細胞がスパークしまして、かなり穿った見方で裏を見通そうとしていました。いや最早展開を解った気でいました。………それがいけなかった。
上手いこと、マジックのミスディレクションに引っかかってしまったんですよねぇ。
最早それを意図的に狙っていたのではというほどの予想外。「そうきたか！」と思わずにはいられませんでした。
ちゃんとしたヒントもある、しかしそのヒントも種を明かされるまで2重の意味に気付けない。
先入観が目を曇らせるとは正にこのこと……！
