このレビューはネタバレを含みます
どんでん返し系の映画で大事なのって、そのどんでん返しによって、今まで客が追っていた物語の構造や解釈がガラッと変わってしまう、という点にあるんじゃないかな?
たとえばシックスセンスとかだと、(ちょっとシックスセンスのネタバレしますけど…)
ずっと倦怠期だと思ってた奥さんが、実は主人公を深く愛してた事が、どんでん返しによって明かされる訳で。
トリックによって物語の根幹がひっくり返るのが、醍醐味なんじゃないのか?
この映画のどんでん返しって、ただ観てる人をビックリさせる事だけが目的のトリックで、何て言うか、ちょっと、小粒くさい。。。
ハッカーが4人だろうが、1人だろうが、この映画の内容的には大した差が無いんじゃないか?
どんでん返しと言うからには、物語全体を包括するほどの逆転が必要だと思う。
それに、結局4人は実在してたってことは、マックスは普通に友達の女をかどわかすイヤな野郎ってことになるし。。
ほんでマリも、マックスとイチャついてた癖に、素知らぬ顔でベンジャミンに会いに来るイヤな女ってことになるよな、これ。
終盤の、捜査官が同情で主人公を匿ってくれる行動も、主人公たちの作戦のうちってことなのか?
そうなってくると、もはやハッカーの能力関係ないよな!メンタリズムのたぐいやん。
このどんでん返しで「いやぁすっかり騙されたわ!」とはならんかったな、後々ふつふつ疑問が湧いてくるどんでん返され方やったわ。。