アキラナウェイ

ピエロがお前を嘲笑うのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)
4.4
珍しく、この邦題は好きだなぁ!
Clowns Laughing At You.
主人公が属するハッカー集団CLAY(GLAYじゃなくて!)の由来ともなる、「ピエロがお前を嘲笑う」という言葉。

終盤、見事に嘲笑われましたよ。

ドイツ産サイバークライムスリラー。
予備知識ゼロで臨んだ方がこの映画は楽しめるので、早々にネタバレの為に行間を空けます。















こういう映画って「どんでん返し」という事すら知らない方が絶対楽しめる!僕は全く知らずに観たので、ラストはスゲェェェェ!!の嵐。

どうせ騙されるなら気持ち良く!!
曇りなき眼(まなこ)で観た方が絶対楽しめる!!
しかも二段構えだもんなぁ…。
やられました!!

「透明人間」の様に、冴えない主人公ベンヤミン(トム・シリング)は想いを寄せるマリの為に、試験問題をハッキングしようと試みるが失敗。しかし、この事を機にマックス、ステファン、パウルの3人と出会い、彼らはハッカー集団CLAYを結成する。ネットの裏社会のカリスマ、MRXに認められようと躍起になるベンヤミンらは連邦情報局へのハッキングを試みる。

カタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタ…
タッターーーン!!

ふぅ…。
ハッキング成功。

見た目は地味でもやる事はカッコいいやん、ベンヤミン。

パソコンの知識ゼロでも惹き込まれるのは、仮想現実の世界を地下鉄の電車内に見立てた演出のお陰。

でも1つ言わせてくれー!!
ヒロインのマリは、何であんなおばさん顔なんだー!!

ベンヤミンが童顔なのに、あの見た目年齢10歳差のヒロインは何だ!?ブ◯過ぎないか!?
もっと可愛い女優さんいただろうに…。

それにしても、二段構えのどんでん返しは見事に騙されたなぁ。我ながら素直だ。

角砂糖のトリック。
4個が1個に。
1個は4個に。
解離性同一障害の母親。
右手の釘の痕。

張り巡らされた伏線とその回収が気持ち良い。
ファイトクラブのポスターも、後々思い出して納得。

ハリウッドリメイクが決まっているそうだけど、良い映画見つけたら直ぐに唾をつけたがるハリウッドに少し辟易。

ただ、ヒロイン役をリリー・ジェームズとか、エル・ファニングとか、アビゲイル・ブレスリンとか、ゼンデイヤがやるって言うなら観たい!!

ベンヤミン役は…シャイア・ラブーフのイメージだけど、年齢が合わないので、タイ・シェリダンくんかな。