ピエロがお前を嘲笑うの作品情報・感想・評価

「ピエロがお前を嘲笑う」に投稿された感想・評価

やま

やまの感想・評価

2.0
どんでん返し×2という前置きで鑑賞したけど結末よりも伏線の張り方の方が興味深かった。

比較的低予算で製作されたとの旨を知り、その点は良く作られていてアイディア次第でここまで面白くできるんだなぁと驚いた。

ただ、思っていたよりも全体的な雰囲気が暗めだったため個人的にハマらなかったかなと。。
けい

けいの感想・評価

5.0

どんでん返しにどんでん返しを重ねて
最後に大どんでん返し!

このレビューはネタバレを含みます

ネット用語と日常用語を組み合わせるナレーションや台詞の面白さ。ハッカーが登場する作品は客が距離の遠さを感じて一歩引いたエンタメになりがちだけど(自分たちのわからないことをやってる人って認識になり感情移入のハードルが上がるからだろう)、サイバー空間がいかに自分たちに近いところにあるかを感じさせることで、主人公にぐっと寄り添わせる作品にできる

仮想現実で活躍する主人公は苦痛な現実で透明人間になりたいと願いそれを叶える。捜査官もそれを知り同情したからあえて最後は見逃す。「透明人間」ってワードは、匿名性の強いネットに生きる主人公らしい表現。
ハッキングという題材と、世界をわがものにしたいと高望みする小物の心境がうまくマッチしてる

ハッキングはトリック。人の心はセキュリティの最大の脆弱部分。大胆にいけば騙せる。
そういう題材の取り込み方も良い

何もない空っぽな人間がピエロの面をして仮想現実でもう1人の大きな存在としての自分を発見し精神的高潮に達する。ジョーカーと共通点はあるけど「仲間の存在により成長していく」点は大きく異なっている。

最後の2回のどんでん返しはやや無理がある(捜査官がマリ以外に聴取してたら作戦は失敗してたはず)けど、最終的に主人公たちは透明人間になれたわけで、終わり方はテーマには合ってる。
ハッキングを活かしたどんでん返しならさらによかったかもしれん

ドラッグや酒、セックス、ダンス。主人公たちの無鉄砲な生活を表すと同時に、漂うアングラ感が「現実ではないどこか」であるインターネットとの親和性が良いね。クラブミュージック的な音楽、激しいカットの展開もドラッグ感がある。
Zzz

Zzzの感想・評価

3.5
女捜査官がなぜあんなに同情的なのか不明。角砂糖の手品の種明かしもそんなにインパクトないけど、テンポ良くて面白かった。
前評判ほどの作り込みではなかったような気がする。
きたむ

きたむの感想・評価

3.1

このレビューはネタバレを含みます

やっぱり想像の一個上をいってくれました、鮮やか。角砂糖が4→1→4になる所が伏線なのか、、、

何個か気になるのは
・女性刑事は何を持ってベンヤミンが人格障害ではなくて、本当にハッカー仲間がいたという確信をもったのか
・男性刑事がベンヤミンの供述には大きな穴があるっていってたけどどこ?死体がないこと?
ってとこが気になった。わかる方いたら教えてください〜

トム・シリングのモテない大学生の演技はすごい印象に残った。現実でもあんなんなんじゃないかってくらい(俳優としての褒め言葉)。変な沈黙の間とか分かる〜ってなった笑
リく

リくの感想・評価

3.8
ストーリーのテンポや仲間達も良いキャラで、コンピュータ内の描写が非常にクールだった。

オチへの伏線を色々見つけて分かったと思った気になっていたが、普通に騙された。(というかその展開にされたらズルいとしか……)
ねおん

ねおんの感想・評価

4.3
くそー!やられた騙された!
ラスト20分のどんでん返しがクールで、全体的にテンポも良くて面白かった。
PCの知識がなくても、楽しく観れたけど、あれば多分もっと面白かったのかな?と思う。

このレビューはネタバレを含みます

一人のハッカーが、ユーロポールに出頭する。ベンヤミン。彼は、世界中を騒がせているハッカー集団<CLAY>の一員だと言う。
彼は、彼が<CLAY>に関わる前から、彼の物語を始める。
どこにいても“透明人間”だった少年。特技もなく、スーパーマンでもない。負け犬で、ただの変人だった。
14歳の時、コンピューターと出会う。一気にハマり、ハッキングに手を染めた。好きな女の子が単位を落としそうな試験問題を盗もうとした。
捕まり、50時間の社会奉仕活動を命じられる。そこで出会ったのがマックスだった。
マックスは、シュテファン・パウルという仲間と共に、何かをしていた。ベンヤミンは、マシン語の腕を試すように言われて、その実力を証明してみせた。彼らの、仲間になった。
<CLAY>-<ピエロがお前を嘲笑う> ピエロの仮面を被って社会を挑発した動画から、彼らはそう名乗るようになる。
彼らは、様々なハッキングをした。マックスは、MRXという、ハッキングのスーパーヒーローの目を振り向けさせたかった。しかし、MRXは、彼らを相手にしない。そこで彼らは、連邦情報局に侵入を試みることにした…。
ベンヤミンの話を聞いているのは、ユーロポールのリンドベルグ。ベンヤミンからのご指名だ。リンドベルグは、ベンヤミンの話をじっくりと聞き、彼の目的を推測する。
“奴の話には、大きな穴がある”
ベンヤミンの告白は、何をもたらそうとしているのか…。
というような話です。

まあまあ面白い作品だった、という感じでしょうか。正直、期待したほどではなかったかな、という感じはします。とはいえ、全体的にはなかなか良く出来た映画だとは思いました。

基本的には、ベンヤミンという男が語る、<CLAY>の歴史を追う物語です。それ自体、なかなか面白い物語です。個性的なハッカー集団、一筋縄ではいかない人間関係、引っ込み思案であるが故にままならない恋。そういう様々なスパイスを混ぜ込みながら、基本的にはハッキングが様々に展開されていきます。
彼ら<CLAY>は、3つの信条をベースに行動していきます。

1. 安全なシステムはない
2. 不可能に挑め
3. 仮想空間と現実空間を共に楽しめ

これは元々、ハッカー界のスーパースターであるMRXが言っていたもので、MRXに心酔しているマックスとベンヤミンが追従したものです。
この内、1の「安全なシステムはない」というのは、まさにその通りなんだな、と感じます。僕は、システムだのプログラムだのと言ったことには全然詳しくないから、彼らが何をしてるのかは分からないんだけど、でもハッキングというのは、そういうコンピューター上のことだけではありません。彼らが、かなりセキュリティの高い連邦情報局に侵入した時のやり方は、コンピューター上であれこれしただけでは不可能なものでした。

安全で完璧なシステムを無効にするのは、常に人間の存在です。システムの最大の脆弱性は、人間であると言っても言い過ぎではないでしょう。どれほど優れたシステムがあっても、それを使うのは人間です。すべての人間が優秀で完璧でない限り、どこかに穴はある。

『大胆にやれば、世界は平伏する』
『世間の連中は眠らされているんだ。安全なんてどこにもないんだ。でも、それさえわかれば、世界を手に入れたも同然だ』

卓越したハッキングの技術が存在することが大前提ではあるのだけど、でも確かに彼らの言っていることは正しいのだろうなと思います。どんな情報も、それがオンライン上にある時点で、盗まれたり書き換えられたりする可能性はある。だからと言って僕らはもう、インターネットのない生活には戻れない。安全なシステムなどどこにもないのだ、ということを自覚して生きていく以外、方法はないのでしょう。

さて、ハッキングはトリックだとベンヤミンは言います。確かにその通りで、人間を騙してシステムの入り口に入り込み、そこから奥深く探索する。これが、この物語の非常に重要なポイントの一つだ。この物語の、どこにトリックが仕掛けられているのか。

さて、詳しくは書けないのだけど、しかし僕は、このプランは、ちょっと厳しいのではないかという感じがしました。賭けだと言われればそれまでだし、『大胆にやれば、世界は平伏する』の実践なのかもしれないけど、狙い通りの結果を導くのはかなり運が必要なのではないかという気がしました。もちろん、僕がきちんと捉えきれていない部分に、成功の確率を高める要素があったのかもしれないけど、僕にはちょっと良くわかりませんでした。

エンタメとしてはほどよく楽しめる作品かなという感じです。
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