TaichiShiraishi

いつだってやめられる 7人の危ない教授たちのTaichiShiraishiのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

いや〜イタリアの全然知らない俳優だらけで、専門用語飛び交う群像劇だけど、まあ面白かった!


所謂チーム犯罪モノのツボをしっかり押さえてるし、常識人の主人公にマヌケなデブ、女関係で揉めてる色男、優等生すぎてバカなやつ、状況が読めずに好き勝手いうやつなど、コメディ的に美味しいキャラが勢ぞろい。
しかもそいつらが全員それぞれの専門分野の一流学者で、社会で冷遇されてるって設定も新しい。みんな超賢いはずなのにバカ笑。

ブレイキングバッドみたいにずっと真面目に生きてきたインテリが合法麻薬作って一山当てる話で、麻薬製造や販売方法や、資金作りなどで難しい用語がやたら出てくるけど、それもなんかやたらややこしいことやってんな〜みたいに聞いてるとわかんなくても心地よい。エキスパート同士が一切気を使わずに難しい言葉使ってるのってはたから見てると心地よい。

犯罪チームが調子に乗ったあげく、不味い方向に向かっていく話なのに一切暗くならないのはさすがイタリア。
しかもラスト犯罪者たちが成功し過ぎず、破滅しすぎず、笑える顛末を迎えるバランスも良し。いかにも続編作りやすそうな終わり方したので10人の教授たちも近いうちに観ます!
この「いつだってやめられる」ってタイトルに麻薬と犯罪で稼ぐ行為への批評的な皮肉が入ってるのもいいね。

ただ、主人公たちが作った麻薬で中毒になった人たちへの配慮がないから、そこら辺は続編で回収してくれるのかな。
TaichiShiraishi

TaichiShiraishi