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いつだってやめられる 7人の危ない教授たちのmiumiuのレビュー・感想・評価

3.9
まず初めに言っておきたいことは、3部作一気に観るべき! ということ。
たまたまイッキ見して2作目で「あッ!」ってなった。構成と伏線回収が見事。

イタリア発のクライム・コメディ。
不遇な研究者(と元研究者)たちが、能力を結集して合法ドラッグを作り売り捌くお話。
主人公ピエトロは三種の学位を持つインテリ教授だが、研究テーマが難しすぎると大学側からイヤミを言われ、補習を受ける生徒にも授業料を請求できないヘタレ。
が、合法ドラッグを作ってお金に替えることで、同棲している恋人との暮らしをちょっとでも良くしようとする。

ありそうでなかった「研究者ギャング」という発想が面白い! 単独犯ならありそうだけど、チームで動く天才研究者たち。
ピエトロが集める研究者、ドラッグを作って終わりではなく売るための方法論も模索、だから文系理系入り乱れてる。
計算化学に長ける友人アルベルトを筆頭に、マーケティングとか法律(しかもなぜか教会法)とか、文化人類学とか、さまざまな分野が入り乱れ。
不遇な天才たちのドタバタが楽しい。
早口の軽快な会話、カラフルな画面とテンポの良い音楽も楽しい!

後半は悪い大物ギャング? にも目をつけられ、さらにドタバタ、キナ臭い展開に。
天才だからか専門分野のオタクだからか、浮世離れした反応もいちいち笑える快作!
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