LalaーMukuーMerry

いつだってやめられる 7人の危ない教授たちのLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

4.2
こいつは面白かった。三部作の2作目まで見終わって1作目の感想を今書いてます。インファナルアフェア三部作のように(テイストは全然違いますが)、ストーリーに上手な仕掛けがあるから、これは続けて順番に見なければいけません。7人→10人→名誉教授の順番です。(これを書き終わったらすぐに3作目を見ます)
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化学やその他の専門用語(文系理系問わず)が機関銃のように繰り出されるので、字幕を目で追うのがちょっとしんどいのが玉に瑕(きず)ですが、吹替え版ができればもっと楽しめるでしょう。
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大学教授たちが主人公という予備知識しかなかったので、タイトルの印象から想像したのは、当局の理不尽な締め付けに大学教授たちが反旗を翻す・・・的な、人として共感できるストーリーでしたが、全然違うクライム・コメディだった。
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この頃はイタリアでも大学教員の生活はとても不安定。研究費が取れなければ仕事(研究)も続けられない。妻をかかえて苦しい生活の道さえもとざされてしまった化学の教授ピエトロ・ズィンニが思いついたこと・・・、それは合法的ドラッグを合成して金儲けをすることだった。それを闇ルートに乗せてローマの街で売りさばく。そのために必要な専門家は、有機合成・分析学者、ラテン語学者2名、考古学者、文化人類学者、数理学者(もう少し専門的に細分化された内容でしたが何だかよくわからないので割愛)。みんな世界的な専門家だけど、なんでこんな人たちが必要???
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それは見ればわかります。笑えます!