巷で人気のイタリア3部作。
「いつだってやめられる」。
そう、面白くなければいつだってやめられるから。
興味本位で借りてみた。
借りてきて改めてよく確認すれば良かった!
え?これが1作目で良かったんだっけ!?
似た様なタイトルの3部作なので、順番が合ってるのか不安になる!
神経生物学者のピエトロ(エドアルド・レオ)は大学での職を失い、恋人に打ち明けることもできずにいた。生活費を稼ぐ為、彼が思いついたのは合法ドラッグの合成。自分同様才能がありながら不遇な研究者仲間を集め、ドラッグの密売を始める。
イタリア人ってよく喋るなおい!!
しかも被せ気味!!
イタリア語の独特な語感がテンポの良さを生み出し、サクサク進むストーリー。
頭の良い筈の7人が、馴染みのない裏社会で慣れない悪事に手を染めるもんだからドタバタしちゃう。このドタバタ感は確かに面白い。
バカと天才は紙一重。
ま、世に言う先生だとか教授とかって、ある分野では秀でていても、他の事はまるでダメなもんで。
そんなスクラップ的ジーニアス達のドタバタコメディ。
カラーコントラストを顕著にいじった色彩美が美しい。
本来青いものが緑だったり、黄色も赤もガンガン主張してくるド派手な色使いで、まるでこちらもドラッグでハイになったかと思わせる程イカれたカラーリングで僕らを魅了する。
ただ、残念なのが、ピエトロ以外のキャラクターが専攻している学問と与えられた役割が全くマッチしていない事。教会法やラテン語、考古学などが専門の研究者達が揃っているのに、それらの知識を生かす見せ場が用意されていない。
結局ピエトロとデブのアルベルトは特徴的だけど、他のキャラクターが上手く機能していないのが気になった。
頭が良いからなのか、ラストの伏線回収がめちゃんこスマート過ぎるのも、逆に盛り上がりに欠けてしまっている。
とは言え、続編がヒットを飛ばしている事を考えると、ここでやめるのは勿体なさそう。
2作目、3作目で段階的に面白くなるのかな?
因みに僕は毎日ランチでパスタを食べ、ワインを嗜むイタリア人気質。一度はイタリアに行って本場のイタリア料理を食してアドリア海でお気楽に日光浴をしてみたい日本生まれ日本育ちの日本人です。