まつき

千年医師物語 ペルシアの彼方へのまつきのレビュー・感想・評価

4.2
お堅そうな邦題に、1/17時点で全国5館という上映館の少なさからは、到底考えられないようなスケールとクオリティだった。親子愛あり、師弟愛あり、冒険あり、合戦あり、宗教問題あり、ラブロマンスあり、と要素てんこ盛りで、エンタメ性抜群の映画。面白かったよ!

医学が全く発達していない11世紀イングランドに暮らす、主人公ロブ・コール。とあることから、病に苦しむ人を治療することにやりがいと使命を感じ、「もっと医学を学びたい!」という意志を持つ。医学の偉人イブン・シーナに会うため、遠い遠い異国ペルシアを目指すが、苦難の連続。やがてペルシアにたどり着き、望んでいた医学の勉強ができるも、人と人との争い、宗教の弊害などに巻き込まれていく…。

主人公の医学を探求したい気持ちや、主人公自身に立ちはだかるのが、「人と人の争い」と「宗教の違い・宗教の規律」。様々な映画で、こうしたことがいかに愚かかというテーマを扱っているけれど、本作ではあまりに愚かすぎて、久々に本気で憎んでしまったな。

治療は神への冒涜、だとか、解剖は黒魔術、だとかなんだそれ!許せん!

この大きな壁に立ち向かっていったからこそ、主人公の行動と成長に感動できたのだと思う。

155分。要素盛りだくさんで、長くは感じないけど、やっぱり長い。気合を入れて観てみてください。笑

ちなみに、邦題にケチをつけたいところだけど、原作小説がそもそもこの邦題なので、仕方がない…。笑

そして、史実を織り交ぜていながらも、かなり脚色が施されているらしいので、鵜呑みにせず、あくまでフィクションとして捉えるが吉です。