歌うしらみがおりました

ナショナル・ギャラリー 英国の至宝の歌うしらみがおりましたのレビュー・感想・評価

3.5
汚れた床に反射する美術品ていう冒頭の映像がいちばん面白い。
強い画が基本的に本筋とは関係ないのが、学芸員らが重ねる言葉とは別の場所に佇んでいるかのような絵画を思わせたり。パワポみたいにポンポン絵画を切り替えていく講義なんて趣もへったくれもない。では芸術において言葉とはどのように機能しているのか、文化が生まれて、拡張していくには言葉が必要なのではないのか、なんて面倒臭いことを考えて熱が出た。
ジジイやババアの顔が興味深く繋がれていく顔面映画でもある。