このレビューはネタバレを含みます
扉も閉まらないほど人がギュウギュウな列車から走行中に窓から降りたり、煙草を吸いながらヴァイオリンを弾いたり、和傘をさしてたり、楽器を背負って山を登ってたり近代化されていない山奥の農村だったり……さらにそこへ教科書で見た山田耕筰が出てくる。実物。動いて喋る歴史上の人物。それだけで凄いことなのに、一緒に見ていた老人たちが口々に懐かしいという…マジか。確かに今も健在の役者さんが出演している…ほんの(?)ひと昔前の話だということに衝撃を受ける。
生活にも困窮しても家族がバラバラになってもそこに留まる必要がなくても音楽の理想のために活動した先人たちの情熱には頭が下がります。