HIRO

ワイルドカードのHIROのレビュー・感想・評価

ワイルドカード(2014年製作の映画)
3.4
元エリート兵士で、ラスベガスの裏社会で用心棒として生きるニック(ジェイソン・ステイサム)はある日、何者かに暴行を受けて重傷を負った元恋人で娼婦のホリーの依頼でその犯人に復讐するが、犯人の背後には強大な権力でラスベガスを牛耳るマフィアの存在があって...というお話。

こういうステイサムもタイプですな♪

こじんまりとしたドラマという印象でしたね。
小さい世界で生きる男の味のある物語。

いつもは殺伐とした役の多いステイサムだけど、今作で彼が演じたニックはとても明るくて優しい人望のある男。
どうやら今までに色んな人のピンチを救って来たようで、ニックはみんなから信頼されているんですよね。
しかもいつも笑顔でおちゃらけてるから人当たりの良い印象で、こういうステイサムも好きですね。

特に彼の人柄が滲み出てるシーンをしっかり散りばめてくれてたのも良かったです。
例えば、人助けをした報酬を多く貰えることになったのにも関わらず正規の報酬しか受け取らなかったり、ギャンブルで大負けしたのに強がってみたり。
不器用というか何というか、生き方がちょっと下手なところが人間味に溢れていて味がありますね。

アクションシーンは少ないながらもどれもキレキレで最高でした!
撮り方が上手いこともあり、銃を使わないで闘うところは見応えがありましたよ(≧∇≦)

あと、マフィアのダニー(マイロ・ヴィンティミリア)の小物感も良かったです。
娼婦ホリーの復讐によってハサミで大変なことになるところとか爆笑でしたね♪( ´▽`)

いつも人を手助けするばかりで自分には良いことが無かったニックだけど、ちゃんと報われるところも良かったです♪
ビックリするくらいご都合主義ではあるものの、ああいう甘い展開もたまにはいいかもしれないですな。

ラストで知り合いの若者への恩を感じたためにバターナイフとスプーンのみを持って銃を所持した敵に飛びかかるビジュアルはちょっとカッコ悪い感じもしたけど、その心意気は素敵だしカッコ良い*\(^o^)/*

なかなか薄味な内容ではあるけど、無敵だけどどこかゆるいステイサムを観れたのは嬉しかったです♪
アクションだけではなくステイサムの演技が見たい人はそこそこ満足できる作品でした。



2016-76
HIRO

HIRO