コブラ改めキットラトゥーラ

スペシャルID 特殊身分のコブラ改めキットラトゥーラのネタバレレビュー・内容・結末

スペシャルID 特殊身分(2013年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます




先日TSUTAYAで三池崇史監督の極道大戦争を借りて観てみた。その結果「俺は果たしてエンドロールまで正気を保ってられるのか!?」と車のボンネットに鎖で縛り付けられた状態でデスロードを約2時間ノンストップで爆走させられるような狂気な映画鑑賞をするハメになった。

三池監督によってメンタルをズタズタにされてしまった俺はウェスアンダーソンやウディアレンやエミールクストリッツァ等の偏差値の高い映画作家たちの作品を観てダメージ回復を図ろうとTSUTAYA店内を全力疾走していると、ある男が俺の前に現れた…。









その男とは、ドニーイェンだった!                    






ブルース・リーに憧れ過ぎていつの間にかブルース・リーから飛び級してイップマンになり、…かと思えばアイスマンになって現代に登場し、最終的には孫悟空にまでトランスフォーム。あらゆる格闘技に精通しつつも何故かブレイクダンスが踊れたりピアノが弾けたり謎の能力をも兼ね備えた誰もが認める宇宙最強の男ドニーイェン!そんなドニーによる恐らくドニー版極道大戦争であろうスペシャルID特殊身分のDVDをウェスアンダーソンやウディアレンの映画をおもいっきり無視して借りる事にした。

てっきりドニーが悪人をメッタメタにブチのめすいつも通りの暴力刑事映画かと思ったら意外にも俺の予想を斜め上行く驚愕のストーリーで、極道一家に潜入捜査中の暴力刑事ドニーがまず雀荘で国土無双をキメたかと思えばヤクザをブチのめし、中華レストランで激辛鍋を食べたかと思えばヤクザをブチのめし、工事中の橋の上でカーチェイスしたかと思えばヤクザをブチのめし、…気付けば拳で全部解決していた潜入捜査感一切ゼロのいつものドニー映画だった!

劇中ほぼ全編でドニーが披露するDV(ドニスティックバイオレンス)を見て身も心も温まり全回復!見事メンタルケアに成功した俺は後日、調子に乗って今度は剛力彩芽主演のL・DKに手を出してメンタルがズタズタになり、今日もまたウェスアンダーソンとウディアレンを求めて夜の街をさまようのであった…。