鉄生

みんなの学校の鉄生のレビュー・感想・評価

みんなの学校(2014年製作の映画)
4.0
まず根幹的な事として

義務教育というのは
国や政府、保護者が6歳から15歳までの児童(ここでは便宜上児童と呼ぶ)に対して教育を受けさせる義務を負うということである
従って、6歳から15歳までの児童は皆すべからく小学校、中学校に行き教育を受けなければならない

しかし果たして本当にそうなのであろうか?
義務教育の本当の意味を皆履き違えてはいないだろうか?

児童は教育を「受けなければいけない」
これがそもそもの間違いなのだ
児童は教育を「受ける権利者」なのだ
児童は学校での授業がわからなければ教師に対して「教えてくれ」という「権利」を持っている
教師は児童に対し理解するまで教えなければならない「義務」を負わなければならない
そして保護者、自治体、政府は児童に「教育」を受けさせる「義務」がある
それが「義務教育」という事なのだ

極論
学校に行きたくなければ行かなければ良い
しかし、学校という場は社会で生きていく上で必要な知識や技量を学ばせ、且つ集団生活上必要不可欠な「ルール」という事を学ばせる場でもある
学校には行かなくても良い
しかし、学習は必要である
生きてく上で必要な知識を学習するのは不可欠なことだ
私なんて今でも学習の日々だ

わからない事は恥ずかしい事ではない
わからない事をそのままにしておく事が恥ずかしいんだよ
疑問に思ったら調べろ
何のための頭なのだ
使わなきゃ勿体ない

そして「ルール」を学ぶというのも大切
勘違いして欲しくないのは
勉強するのがイヤだから学校に行かないというのは愚かだ
勉強は間違いなく必要である

勉強なんて自宅で1人でもできる
しかし「ルール」を学ぶのは1人ではなかなか難しい
だったら手っ取り早く学校行って学ぶのが一番なのではないだろうか

今作に出てくる大空小学校はユニークだ
本来ならば支援学校や支援学級に行くはずである発達障害を持った子供も普通学級で一緒に学んでいる
それこそ「ルール」について皆平等に学んでいる
学ぶというのは楽しい
知識が増えるというのは喜びだ
それができる場が学校なのだ

不登校ってのは哀しいな
大空小学校みたいな学校が増えたら
いじめや不登校は無くなるんだろうな

本来学校ってトコは楽しいトコなんだけどな
鉄生

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