今日のレヴューは台湾映画「共犯」。台湾文化センターでの上映会で鑑賞。
オープニングから映像へのこだわりがハンパではない。比較するのは変だけど「007」のオープニング並みに美しい。本編に入ってからも、クオリティの高い映像は続く。
ビルから転落した美少女を同じ学校の男子生徒3人が見つけるところから始まる。彼女の死は自殺なのか? 何が彼女を死に追いやったのか? 物語はミステリーライクに始まる。
いじめ。孤独。SNS。噂…。
裁判こそないが「ソロモンの偽証」っぽいなぁって思いながら見ていると、物語は思いもよらぬ展開を見せ、見るものの予想を裏切り続け、最後に見せる作品の顔はミステリーではない。
キャストのほとんどが新人俳優ということだが、その若手俳優たちの演技が実に瑞々しい。特に謎の死を遂げる美少女役のヤオ・アイニンは橋本環奈並みのかわいさ! またカウンセラー役のアリス・クーは西尾由佳理アナにそっくりの美人。台湾映画の女優さん、魅力的だな〜。
監督は「光にふれる」のチャン・ロンジー。エンドロールにかかる主題歌は flumpool が台湾語で歌っています。
ミステリーという形式を借りた、現代の学生たちの孤独を描いた台湾青春映画の秀作です。