さく

日本のいちばん長い日のさくのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)
2.5
岡本喜八版を観てしまった後ということもあってか、かなり微妙でした…。本木雅弘は名演でしたし、山崎努はさすがといった感じでしたし、松坂桃李は頑張っていたと思いますが、岡本喜八版のような重厚さが感じられない。

岡本喜八版は、軍服が汗で滲み夏の蒸し返すような暑さが伝わってきて、あまつさえ黒沢年男も暑苦しいことこの上なかったのでけれど、こちらはデオドラントされていて、全体的に小奇麗すぎる。あと、三船敏郎と比較してしまうのは可哀想だとは思うけれど、役所広司も軽すぎる。変に家族的なシーンを取り入れたことで、余計に軽くなって、三船阿南の重厚さに比べると物足りなすぎます。
さく

さく