ししぃ

日本のいちばん長い日のししぃのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)
2.5
『孤狼の血』のインタビューにおいて、役所広司と松坂桃李がそれぞれ上司と部下の関係として共演した作品として引き合いに出されるので、視聴してみる。

他の感想を見ていると、今日の日本の平和は陸軍の反対を押し切って、ポツダム宣言を受諾した人びとの頑張りのおかげ?と思わせるような雰囲気。
期待はしていなかったが、やはり昭和天皇らが日本国民を守るために終戦を選んだように描かれ、軍人らが戦争の継続を望む「悪人」として描かれていたので、前者の戦争責任は一切描かれていないことがやはり問題だろう(描けたら日本では上映できないと思うが…)。

ラストシーンでクーデターを起こした若者たちが銃で命を絶った一方で、政治家たちは終戦を迎え、安息するシーンでエンディングを迎えたとき、本作品でのクーデターおよび日本の戦争がいかに虚無であるかを叩きつけられるような結末が印象に残った。
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