すんご

日本のいちばん長い日のすんごのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)
4.1
昭和20年。日本の一番長い夏。


面白い!
これぞ映画と言ったかんじ!最初から最後まで、退屈せず、観終わることができた。

この監督、毎回、専門家がたくさん出てきたり、今とは異なる時代を描くことが多いため、観客によっては何が何だかわからないシーンがたくさんあると思う。自分も時にはそんな観客の一人である。
だが、そこがいい!

置いてけぼりにされながら、ある種の臨場感、リアル感を目一杯感じることができるのである。
それだけ、普段観る映画やドラマ、小説、漫画が、視聴者・読み手にわかりやすく脚色されたフィクションであることが、わかる。フィクションの世界では、登場人物や読み手とのコミュニケーションの乖離がほぼ発生しない。
しかし、現実はそうではない。そういう意味で、この映画は現実に近い演出が特徴的である。


しかし、当時も大変だ。陸軍は面子を守りたい。天皇は早く戦争を終わらせたいが、口出しすると立憲君主制にもとる。首相は天皇の意見を尊重したいが、天皇の主張が通ると、天皇の政治席責任を連合国から問われる。
様々なしがらみがあった。

そんなお上のしがらみの被害を最も受けるのは、つねに、一般の人々である。
すんご

すんご