Nobu

シチズンフォー スノーデンの暴露のNobuのレビュー・感想・評価

4.5
スノーデン氏のような人がわんさか出てこないことやPRISMを計画する際に否決されないこと、採用された時点で告発者がわんさか出てこないことが最も憂うべき事態。

ただPRISM自体は無駄に情報収集してるだけに思われる。テロリストや各国のスパイは警戒して電子デバイスを使用しなかったり、カプセル化したりするだろうから、情報のほぼすべてはただの日常会話。反政府的発言を検索しても数が膨大すぎてトラッキング対象を絞れないし、上記のように重大なテロに関することは引っかからない。
ドライブレコーダーのように事件前後に犯人を特定することには使えるので、一般的な犯罪捜査には有効な程度だと思う。

計画を検討する時点で有効性よりバレた時のダメージの方が大きいことを理解しておいた方がよかったと思う。人道的運営こそが唯一のあるべき体制であることを深く胸に刻んでおいてもらいたい。手塚治虫氏の「ブッダ」を読むだけで簡単にわかるので、政権運営者に強くおすすめする。

スノーデン氏は他にもいろいろ興味深いことを発言しているみたいなので、そちらも詳しく知りたい。
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