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アメリカン・ドリーマー 理想の代償のぴろぴろのレビュー・感想・評価

3.9
これは渋くて面白かった。
舞台は最も犯罪が多発した1981年のニューヨーク。 アメリカン・ドリームを今まさに掴まんとする移民の男の理想の代償。 ビジネスで成功を収めるには、その手腕だけではなく、悪しき習慣やしがらみ、足を引っ張る者とも上手く渡り合って行く術も必要だ。 嫉妬、陰謀、策略。 理想と信念でのし上がり 成り上って来た夫婦だったけど、綺麗事だけでは夢は掴めない。 表面はクリーンでも、裏はドロドロ ギラギラ、友情や信頼も脆い。 政治家の世界みたいだなぁ なんて思いながら観ていた。 夫を支える妻も、3歩下がるどころか なかなかの肝が据わったツワモノ。 父親がそっち系で刑務所にいるという設定の娘らしく、令夫人というよりかは 姐さんだ。 一筋縄では行かない「アメリカン・ドリーム」「サクセスストーリー」を描いた社会派のヒューマンドラマ。 俳優陣と、後味の悪いラストが「らしくて」良かった。
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