Haruki

アメリカン・ドリーマー 理想の代償のHarukiのレビュー・感想・評価

4.4
1981年のニューヨークを舞台に、ビジネスの成功を夢見る男が破産の危機を迎え、葛藤する姿を描いた作品。

危険で違法なやり方は決してとらない主人公アベルが、家族や従業員の身の危険、ビジネスの破綻危機を前に激しく葛藤する。

犯罪や危険なビジネスが横行していた時代を背景に、徹底したリアリズムをもって、一人の男の内面をスリリングに描いた脚本が素晴らしい。

他人を蹴落として成功を掴むような、そんな既視感のある設定ではない。

アベルはそこまで道をはみ出しているようには見えないが、それでもやはり代償を払い続けなければならない。
そのリアルが観る者の心を揺さぶってくる。

オスカー・アイザックとジェシカ・チャステインの演技は見事。
Haruki

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