このレビューはネタバレを含みます
キューバサンドに続きなんか旨いものの映画を!と
観たけど、思ってた内容と違った。
いや前半はそのとおりなんだけど、本当は違う内容を伝えるもの。
言うなら、前半のあんこ作りが、どら焼きの皮部分。
本当にこの映画で伝えたい「あん」は、ハンセン病における偏見について。
そしてこの病気の差別や偏見を受けた人たちも、もうそろそろ皆さん亡くなってしまう今だからこそ、この映画でもって後世に伝えようとしたんじゃないかな。
自分は不勉強でハンセン病やらい病の歴史を知らなかった。
で、映画観たあと色々調べた。
感染病でもあるけど、日常生活を一緒にしていてもうつらない。いや、極めて感染する可能性は低いと。
映画の中では言及しなかったけど。
そして、桜にフォーカスするのは、東京の隔離施設が桜の名所ということなのね。
なにはともあれ、前半の樹木希林は、ますでルークにフォースについて教えるヨーダの如く。
「わたしたちは色々なものの声を聞くために生まれた。たとえなりたかったものになれなくても。」的な言葉がとても印象に残った。
樹木希林って本当にすごい。
なんなんだろう、もう演技とかじゃないと思うんだ。