登場人物の心に優しく寄り添うような静けさに、どんどん世界に入り込んでしまう
このお婆さんは何だろうという、不審をも、あんの美味しさが溶かしてしまうようなシーン
きっとあんが単純に美味しかっただけではなくて、その美味しさの為にどれだけ真摯に向き合わなくてはならないか、それだけで信頼に足ると分かってしまう程だったのだろうと
ハンセン病については恥ずかしながら知識もなく、この映画を観て、どんな生涯を送らなくてはならなかった人達がいたかを知りました
しかし、つらい境遇でも下を向いて生きる事が全てではない
生きる意味を見出す事、悲しい表情をしている人に気付いて助けになりたいと思う事
人として、とても尊いと思いました
〝丸いお月様は、あなたに見られる為に光り輝いているのよ〟
どんな時も下を向かないで生きていきたいと思わせてくれる優しさに、胸が痛くなりました