Haco

あんのHacoのネタバレレビュー・内容・結末

あん(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます




満たされて。煮込まれて。つやめいて。


もう、見とれてしまうくらいに。
「あん」のその甘さが、美味しさが、
映画を眺めているだけでいい。伝わってくる。


映画の中に差し込む「光」は、あまりにもあたたかくて優しい。

「どら春」の小さなお店の中に広がる、光。
四季で移り変わって行く木々とともにある、光。


何者かになろうとして生きている実感がある。
何者かになれと社会に言われているような気さえする。

そんな時こそ
様々なものの持つ言葉に、耳を傾けて。


あなたにとっての、陽の当たるところで。




どらやきを一緒に食べよう、と言ってくれたおばあちゃんに、
「『あん』を一緒に観る?」と声をかけていました。
観るなら今日だろう、と思って。

こうやって、大切な映画が増えていくなあ……。。

「あん」を作っているときの徳江の言葉が大好きです。
なんだか、松浦弥太郎さんの『おいしいおにぎりが作れるならば。』を思い出しました。
Haco

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