【 この世にあるものは
全て言葉を持っていると
私は信じています
日差し や 風に対してさえ
耳をすますことが できるのではないか
と、思うのです 】
桜花爛漫 その人は 春 そのものだった
風による 小枝の ざわめきにも
【 あー 皆んな手を振っている はい はい はい 】
天真爛漫な その笑顔は どれ程の
風雪に耐えてきたのだろう
吉井徳江 76歳
時給200円で、【 どら春 】に雇われる
先日、希林さんの追悼番組
【 樹木希林と瀬戸内国際芸術祭2013】
を 見た
その 瀬戸内の島の一つに かって
ハンセン病 国立療養所があった
彼女の作る【 あん 】は評判で、
いつしか【 どら春】は、行列のできる店になった
甘いものに 塩を入れると より味が引き立つ この作品の【 塩 】は、【 どら春】のオーナー妻⦅ 浅田美代子)だ
【 彼女⦅ 吉井徳江)は ハンセン病よ 】
【 こちらに 非はないつもりで
生きていても 世間の無理解に
押しつぶされてしまうことは
あります】
彼女は 店を去った
千太郎【 ひどいのは 俺だ
彼女を守れなかったんだ】
【 店長さん 美味しいものを食べるときは
笑うのよ
私たちは この世界を 見るために
聞くために 生まれてきた
だとすれば、何かになれなくても
私たちには 生きる意味が あるのよ 】