かすみ

あんのかすみのレビュー・感想・評価

あん(2015年製作の映画)
4.0
樹木希林さん追悼番組で、視聴しました。ハンセン病の徳江(樹木希林)が、どら焼き屋さんをしている店主(永瀬正敏)へ、アルバイト希望で訪れるところから始まります。季節は、丁度桜が満開で、優しい時間を感じられます。
徳江が手作りする『あん』が美味しく、評判を呼ぶのですが、徳江がハンセン病であることがわかり、突然評判のよかったどら焼きが売れなくなります。私は、ハンセン病を知ったのは、松本清張の「砂の器」がきっかけでしたが、隔離を禁止する法律が制定されたのが、1996年と20年ぐらいしか経ってないことを初めてしりました。樹木希林の飄々とした雰囲気の中に、偏見 差別 子供を持てない苦しみなど、垣間見た作品でした。
ただ、どら焼き屋さんにくる中学生の女の子(役名忘れました)が、徳江の手が不自由なことから、ハンセン病と知りながらも、なんらかわりなく接する社会であってほしい。
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