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Mr.Children REFLECTIONのkeroleonのレビュー・感想・評価

Mr.Children REFLECTION(2015年製作の映画)
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え、日本を代表する超大物バンドが、Zepp Sapporoという2000人ほどのキャパで行うミニマムなLIVEを映画館で楽しめるなんて、そんなの観るに決まってるでしょッ!
仕事終わりの変なテンションで?足を運んだ劇場。
そんな私、10年以上のゆる〜いミスチルファンです。夏フェス、ap bank fesの再開を待ち望んでます。

「ドキュメンタリー」というよりは、かなりLIVE映像の比率が高い作品。目を閉じるとすぐそこにメンバーがいて、熱い演奏を繰り広げてる感覚に陥る。
が、しかしだ。当然ながらここはLIVE会場じゃなくて映画館なので立ったり叫んだりは出来ない。もちろん曲にノリながら身を委ねる楽しみ方は出来るんだけど、上がりきってるこのテンションはどーしたらいいの!?
と、ファンとしては不完全燃焼感も否めなかった。

ただ内容としては1にも2にも新曲が素晴らしい!メンバーはこうして「LIVEで曲を育ててアルバムにする」という逆説的な方法を取りたかったのだそうで、その明確な意志と熱意がダイレクトに伝わって震えた。
初めて披露するものって、熟練のバンドマンであれ相手がコアなファンであれ、やはり緊張感はあるものだと思う。昔の曲もっと聴きたいな〜と客が思うのも自然なこと。でもあの会場ではきっと誰もが新曲の数々に心底酔いしれてた。それは劇場で観る私たちもきっと一緒だ。
オーディエンスの笑顔の花が「Reflection」反射して、そのエネルギーをバンドが受け取ってまた客に返す…LIVEって魂の交換なんだなー。そんなことを客観的に思ったりしました。

ミスチルはきっとまたひとつ大きな進化をしたんだな。エンドロールであの方の名前がSpecial Thanksに入ってるところに、色んな思いが閉じ込められてることを察した。決して歩みを止めないところに、彼らの強い吸引力があるんだろう。
LIVEの一期一会を共有させてもらえた、贅沢な時間だった。

2015.2.12
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