ひろぽん

バケモノの子のひろぽんのレビュー・感想・評価

バケモノの子(2015年製作の映画)
4.3
人間界「渋谷」に住む少年が、バケモノ界「渋天街」に迷い込み、荒れくれ者のバケモノ・熊徹と出会い、強くなる為に熊徹の弟子になる。九太と名付けられた人間とバケモノの壮絶な冒険と師弟関係の心の交流を描いた物語。


九太も熊徹もお互い“孤独“という共通点があり、2人とも人との関わり方が分からずもがいてる様がかわいい。師弟関係から親子のような関係になっていき、誰かと関わる事への喜びを徐々に感じていく様子が観ていてホッコリする☺️

はじめは熊徹が嫌な奴に思えたけど、ラストには熊徹というバケモノが好きになっていた。自分には熊徹と九太の関係が、師弟関係や親子関係はもちろん、良きライバルであり良き友である様にも思えた!血の繋がりはなくとも深い絆で結ばれている2人の関係は本当に羨ましい✨

この作品で好きなシーンは九太が渋天街に来たばかりの時に、子が親の真似をして短期間で技術を習得するかのように、九太が掃除しながらバレないように熊徹の修行の動きを真似て技を習得するシーンが愛らしくて好き。

そして優しい心の持ち主の二郎丸と九太のリベンジマッチのシーンで、九太に負けたにもかかわらず仲良くなろうと自分の家に招き入れようとする二郎丸の行動には心打たれた。良き父である猪王山の血をしっかり受け継いでいるなと。この作品のキャラクターで二郎丸が一番好きだな🐗


渋谷の街並みの再現度は実物を見ているかのようなクオリティだし、渋天街の街並みや青い空に浮かぶ入道雲、終盤に登場する鯨やその他諸々の映像の美しさには感動した。

ハチャメチャな脚本部分があるせいか思いのほか酷評されているけど、個人的には細田守監督作品の中では特に好きな作品。この作品を劇場で鑑賞した後に、細田守展で再現された渋天街や熊徹特性の卵かけご飯を見てテンション上がったから好きなのかも🥚

思いのほか豪華な俳優陣が声を担当していたり、鮮やかな映像美を楽しむにはいい作品。