sai

バケモノの子のsaiのレビュー・感想・評価

バケモノの子(2015年製作の映画)
3.4
親と子、師匠と弟子、それぞれの絆を感じるファンタジーな作品。
オープニングや戦闘シーン(特に天渋街の方)は迫力も緊張感もあって見応えあり。コミカルなシーンも勿論あってちょっと笑えるのも良し。

多々良と百秋坊は誰かと思ったら大泉さんとリリーさんでしたか。
なんとなし似てる。
それより熊徹が役所さんだったのがとっても驚き。声優もいけるのでは!と思うくらい声の演技もとても素敵でした。素晴らしい。

とっても個人的な感想ですが、
それぞれのストーリーが浅いため魅力的なシーンが多い反面つぎはぎ感があり、それぞれのキャラに感情移入しにくい。
最後の熊徹の戦いのシーンを映画の山にしたかったのなら、もっと修行中の二人をもっと掘り下げたシーンがあっても良かったかな、という印象。
結構すんなり強くなってしまってあっさり月日は流れてしまって、その間に人間界に戻ってきて急に勉強始めて父親にあって…と、あれ、天渋街の方はどうした??という感じが個人的に腑に落ちず。。
九太の両親も多分特別な家柄だった筈なのにそこにも触れず。
何故「鯨」なのかも急な感じがあって流れが読めず。
映画にしたかったシーンを詰め込むために、キャラ一人一人の背景を端折ったのかな?という感じでした。
もっと時間作って良かったからもっと丁寧にシーンで繋げて欲しかった!惜しい!
sai

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