つまらない映画だなぁ、と感じます。
細田監督って、自分が描けるタイプの人物像の描写はうまいのに、描けないタイプの人物像を物語に取り入れようとしすぎる感がありますよね。その結果、「誰も登場人物に感情移入出来ない映画」が生まれるわけです。
『君の名は。』って、誰が見ても感情移入できるんです。それは新海監督が登場人物を噛み砕いて(例えば、突拍子も無いキャラ設定は避けたり、瀧くんの家族関係とかは物語と関係ないので省略する、など)視聴者に提供し、我々が自分と、自分の今までの経験を登場人物に重ね合わせられるようなプロットを徹底して追求しているからです。
自分の描ける範囲外の人間を変なキャラ設定で誤魔化しながらなんとなく描き、自分が描ける人間をおざなりに、キャラ数の水増しぐらいにしか使っていない今のままでは、何度やっても同じような映画しか作れないでしょう。
僕はまだ、『時かけ』と『サマーウォーズ』を待っています☺️
期待してるぞ！！！！
