いよら

怒りのいよらのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
3.8
重いです…。観た後、スッキリする部分もあるけど、モヤモヤが大部分でした。


夏のある日、閑静な住宅街で起きた夫婦の惨殺事件。事件現場には犯人が書き残した「怒」の文字が血で残されていた。それから1年が経過するも、まだ犯人は捕まっていない。そんなある日、3つの場所に見知らぬ男が現れる。正体がわからない3人。それぞれの人と関わりを持つ人の中で、ある疑念がそれぞれに生まれる。1年前の犯人と似ているのではないか?果たして3人の中に犯人がいるのか?

3つの話がそれぞれリンクしてるのか、関わっていくのかと思ってたんですけど、全く別物でしたね。一応刑事さんで繋がってはいますが。

犯人が、誰かに関しては、どの話でもそれらしい振りをするので、どれも怪しく見えます。一回そうじゃないかも?って思わせる振りも入れてくるしね。だから犯人は、意外、ではないけど、分かりませんでした。
確かに、あの名前のところで怪しいとは思ったんだよ。


3つの話の中でも真犯人のいる話が一番重いかな。そして、「怒」の感情が湧くのは、この話のみかなって思います。他の2つは切なさや遣る瀬無さ、の方が勝っています。
真犯人の話も遣る瀬無さはあるけれども、どこにもぶつけられない、何に対してというのではなくただ、怒り、叫び、そんな感じ。
といっても、犯人の怒りの感情はあまり理解できません。どちらかというと、少年、少女の2人の感情の方がわかるかな。だから結末としては、よくわからない感じもします。これで終わりでいいのかなって思います。
感情が残る話なのかな?何に対しての怒りなのか、それは見る人次第?ってこと?

犯人役演ってる3人みんな演技巧者なのでそれも楽しめるかなと思います。
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