八王子で起きた夫婦殺害事件。
犯人は指紋を残し、殺害現場に数時間と過ごした上で、被害者の血で「怒」と殴り書いた。
指名手配されるも整形し逃亡した犯人。
一年は見つからなかったが…新宿、千葉、沖縄と素性がわからぬ、犯人とよく似た男が現れる…。
果たして非情な殺人犯の素顔はどのようなものか、殺害動機やメッセージの意味は？それぞれの現れた男は周囲にどんな影響を及ぼすのか…。
そんな内容です。
正直グロ耐性や胸糞が悪いエンドも平気な方ですが一部シーンが辛かったです。
ここからネタバレ
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3人の男を演じた三方の演技力迫真だったし、渡辺謙さんの不器用な父親役は流石と言わざるを得ない。
没入感があり、緊迫感からいつどの環境でもおかしなことが起こりかねない危うさが良かったが、ゲイシーン描写がストレート過ぎるのが辛い。
妻夫木さんの役の話は、なんの感情移入も申し訳ないができなかった。
相手が女性ならと置き換えたくても、見るに耐えず目を逸らしました。
また沖縄での強姦は本当に胸糞が悪い…直接描写をそこまで必要だったのだろうか。
何度か観た後にリフレインして苛立ちが抑えられなかった。
全体的なトーンは湿度の高い陰湿なシーンの後には、沖縄の青い空で打ち消すという序盤の展開から、今度は沖縄が湿度が高く暗くなり、他の環境のシーンの方が明るく日中を写すようになると暗明でストーリーが逆転していくのを表現しているのも特徴的で素晴らしかったです。
相手を信じられなかった怒り、信じてはいけない人間を信じた自分に対する怒り、大切なものを失って様々な複雑な感情が込み上げる中怒りを抱く。素晴らしいタイトルです。
ゴア表現は平気でも耐性には種類があるもんですね、誰にでも勧められる感じではないです。
