しげる

怒りのしげるのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
3.8
昨日の怒りを今日、この映画「怒り」で上書きしてやった。

Filmarksの「怒り」のあらすじにはですね。。。
千葉、東京、沖縄に殺人犯と疑われる素性の知れない男が3人現れた…みたいに書いてあります。

でも、厳密にいうと、
『殺人犯として指名手配された人間に似ている』という人間が隣にいる事で困惑する「あなた」…にスポットを当てた物語でした。すなわち誰にでもそういった事が起こるかもしれないという事を訴えているのですよ…だからこそ感情移入がすさまじいのです。

タイトルにある通り『怒り』ですが、立場によって色々な方向に向かう怒りを表現していました。君はその怒りを?あなたはそっちの怒り?・・・と。

演者の演技力が凄まじく、物語の展開も、構成もいい。全身に鳥肌が立つ様な状況も多々ありました。それもこれも作り手の熱量そのものだと思っています。

よい映画だと思いますよ❗

――

追記…「モンタージュ写真」
常に容疑者3人が全員犯人に見えるように状況に応じて微妙に変えてある。鑑賞者に視覚的トリックを与えて推理に難解さを与えてある事が新鮮であり面白いです。

追記…「キャストやばい」
Filmarksのキャストの欄見たら震えますわ(*'▽')
全員が主演張れる演者ですやん。

大好きな高畑充希とかちょい役ですし、
妻夫木さんとか池脇さんとかジョゼ過ぎて嬉しすぎです。

そんなこんなで、すぐ過ぎ去る2時間20分余り。
千葉、東京、沖縄に瞬間移動しながらこの映画のテーマである「怒り」を堪能して欲しいです。
しげる

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