キャスティングの妙がすごくて、次々登場するたび唸ってました。
池脇千鶴さんは、「あんな話聞いちゃったら確かめに行くに決まってんじゃん!」とお節介ばかり焼く、姉御肌な人物がよく似合う。
その親切心に甘えて「え!そうなんだ。知らなかった。それで?」と、意図してのことなのか、結局、人を動かして思い通りにしちゃう少しズルい人物も、渡辺謙さんはできる。
それでも本当は娘思いの優しい父親で。その優しさに溺れるように甘えて、愛されるがまま真っ直ぐに育ってきた天真爛漫な少女みたいなオトナ子供にも、宮崎あおいさんは成れるんだ。
やぁ、知らなかった。
いろいろな人間関係が出てくる群像劇の中で、特にこの3人のシークエンスが好きでした。