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怒りのfonske0114のレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.5
様々な人物とその思惑が描かれる物語。

以下ネタバレ感想を。




面白い!
3つの物語が描写されるが、それぞれがオムニバス成立、人物や心理も丁寧に描かれている。
全く無関係と思われる物語を結ぶ指名手配の事件を軸とし、この手の展開は大抵がどこかで繋がり物理的にも一つの終着点にたどり着くものが多い。

見終えれば、登場人物それぞれの、他者への、自分への、社会への様々なまさに「怒り」が描かれ、そこにタイトルの「怒り」という感情と全てがリンクすることに気づく。

各々がもつ「怒り」はそのため表現方法も様々でよりリアリティが増す。俳優陣が主役級が多い場合、登場シーンが少ない場合が多いが、今作は各物語がしっかり描かれているため俳優陣もそれぞれ持ち味を出している。

物語も飽きさせることなく入れ替わりどんどんと「どーなるの?」と続きが気になる展開に見せられる。

俳優陣は特に宮崎あおいと広瀬すずの絶叫や自分を責めるような感情表現などは圧巻。個人的には沖縄舞台が一番よく、あの男の子がまさか最後まで好演するのに驚き、また広瀬すずの各シーンは終止胸が痛かった。

犯人の合成写真は合成を使ったのだろう、綾野剛森山未來松山ケンイチの面影があり視聴者を惑わしにきていた。笑
しかしながら、整形するならもっと整形するのでは...
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