カモノハシペリー

怒りのカモノハシペリーのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.6
日本は世界の中の小さな島国である。洋画のアクションや、どんでん返しも技術も革新も僕には必要なんだけれど、今作のような重厚で濃密な邦画も間違いなく自分を構築する要素の一つであることは疑いようがない。殺人事件の指名手配犯を巡り、一重まぶた以上二重まぶた未満の演技派男性俳優が3名、同時期にそれぞれ甲乙つけがたい演技力で存在したことがまず奇跡。その脇を固める役者もなんと高スペックなことか。結末を曖昧にせず、それぞれの理由でもってしっかりと完結させられたので胸糞悪い描写もありつつでしたが非常に大きなカタルシスを得ました。