Y

怒りのYのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
-
長くて退屈に感じる場面はあったけれど、好みな要素が結構あった。

ひとつの殺人事件を軸に展開される3つの人間模様。ミステリーと人間ドラマが絡んだ作品。

洋画で言うと『ノーカントリー』やタランティーノ監督作品などの、意味なく不条理に人が死ぬ作品が、妙に腑に落ちて好み。今作の犯人の動機も、変に捻られたミステリーよりも気持ち悪くなくて良かった。

現実、報道されている事件でも「偶然通りかかったから」「ムシャクシャしていたから」「誰でも良かった」なんて取るに足りない動機で人が死んでいる。

大した理由なく、偶然に、一時的な不信感で、簡単に、終わっていくのだなと。

突き放したストーリーが清々しい。
Y

Y