KaZui

怒りのKaZuiのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
3.9
💬原作は、吉田修一による同名小説。原作未読。とある殺人事件が起こり、被害者宅には犯人によって血で「怒」の文字が書かれていた。犯人が捕まらない中、千葉、東京、沖縄にそれぞれ1人ずつ、3人の男が現れる。千葉編では、慎洋平(演:渡辺謙)と愛子(演:宮崎あおい)のもとに、借金で追われているという田代哲也(演:松山ケンイチ)がやってくる。東京編では、同性愛者で、末期がんで余命僅かな母を持つ藤田優馬(演:妻夫木聡)が大西直人(演:綾野剛)と出会う。沖縄編では、離島に移り住んできた高校生の小宮山泉(演:広瀬すず)がバックパッカーの田中信吾(演:森山未來)と遭遇し、泉の友人・知念辰哉(演:佐久本宝)とともに交流が始まる。ニュースで殺人事件の犯人の特徴が公開される中で、田代、大西、田中にそれぞれ犯人を思わせる特徴が見られ、周囲の人間は彼らに疑いを持ち始める。単純に、誰が犯人なのか、という楽しみもあるが、それ以上に、どこか不器用な3人には、その人柄にひかれる部分が確かにあり、それぞれ愛子、優馬、辰哉の人生の救いにもなる人だった。それゆえ、犯人が明かされるまでの間、誰も犯人ではなければ良いとすら思ってしまう。人を信じることを1つのテーマとして、その難しさが描かれていたように感じた。キャストも豪華であり、人気もさることながら、確かな実力を兼ね備えた俳優陣の演技には見入った。

初鑑賞:2020年6月22日
鑑賞方法:動画配信サービス(Netflix)
2020年155本目。
6月18本目。

🗣森山未來さんの雰囲気や演技が素晴らしく、とても好きなんですよね。俳優陣は、実力的な面でみたら、邦画でもトップクラスの豪華さではないかと思います。
KaZui

KaZui