さすらいのエマノン

シン・ゴジラのさすらいのエマノンのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
1.1
大昔に見た(観たのではないw)エーガなので記憶は朧げなのですが、『シンウルトラマン』のかんそうをほざいた方は、此の作品もレビューしてみては? と、提案されたのと、枯れ木も山の賑わいだと思って感想文を書く。

世界的に、特に北米大陸に熱烈なファンを持つ、我らが誇る怪獣王ゴジラ。ハリウッドでは何度もリメイクされ、それなりの興行収入を叩き出している。そんなファン達に、本作品は数ナノメートルも刺さっていないと云う事実が総てを物語っている。

登場人物達のやり取りが、空疎でリアリティが無く、幼稚。やたらと早口言葉をほざかせるが『平成ガメラシリーズ』の脚本家、伊藤和典先生(この方は某ツイッターで喧嘩売られて以来、苦手なのだが、偉大な仕事を残されたことは紛れもない事実)のエピゴーネンとしか感じられなかった。

特撮シーンも、樋口真嗣さんのカミソリのような、ケレン味に満ちた映像構築センスも、すっかりと衰え、なんのセンス・オブ・ワンダーも感じることが出来ず。しんごじらの造形も(無い)。その証拠に殆どの造型作家がスルーし、購入する者も少ない。何なのあのちっこい腕?

庵野秀明さんの信者には申し訳ないのですが、そんな感じでした。