このレビューはネタバレを含みます
情報も技術も整っている現代だからこそ、人間の未曾有の危機に対する認識の甘さがよく表れていた。(蒲田くんなんて呼ばれてる第一形態の可愛らしさなんかまさにそう)。
そして、それがいつの間にか手に負えない脅威となっているのを見てると、数年前が思い出される。
文字や情報量の多さが、人情より理詰めって感じでオタク心がくすぐられる。そのうえでクライマックスは、人間の強さに焦点が当たるから、抜け目がない。
人間同士はもちろんそれだけでなく、電車やビルなどの街自体が戦っている感じが、ゴジラへ対しての日本の総力戦って感じで魂が震えた。
そして庵野監督の作品といえば、欠かせないのが鷺巣詩郎さんの音楽。はじめて熱戦を放つシーンの絶望感は、この音楽あってこそだとまさに思えるシーン。