じゅん16g

シン・ゴジラのじゅん16gのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
5.0
これまでのどのゴジラとも違う、まったく新しい怪獣映画だった。まさにシン・ゴジラの名に相応しい作品。

随所にエヴァをはじめとする庵野作品を彷彿とさせるポイントがあり、個人的には興奮しっぱなし。
ヤシマ作戦のテーマが流れた時は完全にエヴァを観ている気がした。

突如現れたゴジラに対する日本政府の初期対応。目の前に危機が迫っているものの何をするにも閣僚会議等を行なわねば動けない実態。
徐々に被害が拡大して当初の想定を越えた脅威となったゴジラへの再対応。
もはや日本だけの問題ではなくなり、米国をはじめ各国並びに国連の介入を余儀なくされる日本。

などなど細かな政治的な側面やら政府の内情などを中心とした作りで、日本人にはウケたが海外では受け入れられなかった訳がよくわかった。
セリフが早口すぎて聞き取れない部分も多々あったが、あれはあれで次から次に起きる事柄に対してどう対応しているのか雰囲気が伝わればOKと言ったところかと。

日本VSゴジラという徹底した図式はたまらなく好きだし、これまでのゴジラ作品とは違いSFな武器など何もなく、現存する自衛隊や米軍の武器で迎撃するあたりにも好感が持てる。

ラストのシーンからも想定できるし、今回の作戦があくまでも一時的な気休めにしかならなかった事からも続編が制作される可能性が高いかと思う。観てみたい気もするが、一言言いたい。

『シン・エヴァンゲリオン』を作ってくれ。