このレビューはネタバレを含みます
映画館に3回ぐらい観に行った映画。
テレビで改めて観た。録画して翌日にもう一度観た。それぐらい好き。
まず神様は人間が作ったものだということ。
生態系から逸脱した力を持ってしまった人間が、暴走して人間でなくなってしまうのを防ぐために、神という概念を作った。
それは山であり海であり自然の脅威であり、それに対し人間ができるのは恐れ敬うことだけ。
そんな神は当然ながら、祈ろうが貢ごうがおかまいなしに山崩れや津波となって人を襲う。
そういう手のつけられない災害を神と崇めることで、人は人としていられた。
その後文明が進んである程度そんな自然に対処できるようになった。
そして神は変わった。キリストや仏のように人の形となり、畏怖の念ではなく愛や慈悲を説いて人を従わせた。
その後はニーチェにあるように、現代ではそうも行かなくなってきた。愛や慈悲では人は神を信じなくなった。かといってニーチェの超人思想もどうしたらいいか。
そこで太古の荒ぶる神がふたたび現れた。それがゴジラ。
固まってもなおそこに居続け、山や海が神であったように、そこに存在し続けることで人々に畏怖の念を抱かせ続けるのだろう。
とか思った。
映画館で3回観た。テレビで観ながら録画して、翌日もう一回観た。なので都合5回観たことになるけど、何回見てもすごい映画。