とにかくもの凄い数の出演者と膨大な量の早口セリフなど、情報量は∞。
ながらストーリーはどシンプル。
だからこそのカタルシスなのかな。
TV放映加えるともう両手の数は観たと思うけど、褪せることのないパッションと爽快感。
単なる怪獣映画ではなく、日本が予期せぬ未曾有の危機に陥った時にどうするかという問いかけへの一つの解を提示されている気がする。
政府の会議はやたらリアルで、ため息が溢れる。
救いなのは、長谷川博己扮する蘭堂が政治家のある種理想像を象っていること。
こういう人が居るなら、まだ日本は大丈夫なのではと思わされる。
主人公が一人のようでいて登場人物全員のような気もするのも、興味深い。
スーパーヒーローは居ない。現実を生きる中で、各々がやるべきことをやるベストを尽くす。
恐らく観る人によって気に入りや肩入れするキャラクター、シーンが異なっていそう。
それほど、多くの役が用意されながら各々が立っていた。
ゴジラ作戦で命を落とした人達への悔みが表されていたのも好感。
SF、アクション、ポリティクス、人間ドラマと種々詰まった、究極のエンタテインメント。