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シン・ゴジラのGINのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
3.9
再鑑賞レビュー💨
『ゴジラ』を今までと違った視点で描いた作品。
ゴジラをメインに据えていない『ゴジラ』作品だ。

アクアライン上で起きた崩落事故をきっかけに、日本人はゴジラによる災害対策に苦慮することに…。

早い段階で、大杉漣さん演じる総理を見て、目頭がジワッ熱くなった。
よくもここまで沢山の俳優陣が参加したものだ。
圧倒的な台詞量。
俳優の皆さん、全員早口😁
日本語でしゃべっているのに、字幕を付けて欲しいと思ったくらいだ。

巨大生物に翻弄される霞ヶ関の役人、大衆、そして自衛隊…
日本の災害対策をそのままシュミレーションしたかのようだし、戦時シュミレーションのようにも見える。
まるで日本全土を対象とした避難訓練と有事対応の映画みたいだ。
こういう細かい設定は、庵野秀明監督らしい視点と作り方だなと思う。
樋口真嗣監督の特撮とCGの組み合わせも良い👍

ただ一言申し上げると…
俳優陣をオールジャパンで挑む心意気は買うけれど、石原さとみさんを米国の役人として、抜擢したのはちょっと残念だったかな。
面白いって言えば、面白いけど…。
(石原さとみさんが悪い訳じゃなく、日本人がアメリカ人を演じるという設定が悪いのだ💦)

それと、ゴジラの形態進化も斬新で面白い設定だったと思う。
自然の圧倒的な対応力を人類に見せつける感じがしたし、ラストのゴジラの尾っぽがね…
まるで人間の業を背負ったかのような有り様で、人類への警鐘とも言える。
アイデアが素晴らしい。
「この国はまだまだやれる!」
劇中の台詞で言っていたけど、全くその通りだよ。
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